喧嘩上等!

私は調理の専門学校を卒業して、すぐに社会人となり、前の会社で調理師補助として働きていました。

その調理場は縦社会で、上司の言うことは絶対でした。

目に見えないピラミッドがあり、自分の意見などとても言える雰囲気ではありませんでした。

労働時間も長く、朝5時30分から夜の9時30分まで、日によって多少変わりますが平均16~17時間働いていました。

当時は本当に自分の時間がなく、顔にはいつもクマが出来ていました。

お腹が空いてきたら寝ることを繰り返していたので、体重もどんどん減っていき、まともな食事をしていませんでした。

料理長は「Aは、Aでなければならない」という考えが強い人だったので、調理場ではいつも怒鳴っていました。

ミスした人を個別に注意するのではなく、大声で注意するため怒られる人はかなり目立ちます。

私もいつ怒鳴られるかわからず怖かったです。

毎日、「使えない!」「バカ!」」「死ね!」「クズ!」と言われながら働き、そういうやり方でやれば注意されないのかを具体的に教えてもらないまま、ただ「使えない!」と言われていたのでとても大変でした。

何か気にくわないことがあればすぐに蹴られ、料理長の目の届かない冷蔵庫や冷凍庫で先輩によく蹴られていました。

私が一番下っ端だったため、ストレスのはけ口になっていたのだと思います。

一番下っ端の私は朝一番に調理場に行って、料理長が来たらお茶、灰皿、まな板を出していました。

周りの上司は料理長に命を救われたことがあるのかと思えるくらい気を使っていて、いつも顔色を気にしていました。

休みは多くて月6日間で繁忙期の8月は1日だけでした。

しかし、タイムカードを押さないで出勤するので、明細表では月7日休みになっています。

それでも私の休日数は上司よりも多く、「お前は使えないくせにたくさん休めていいな」とよく言われていました。

タイムカードは一斉に押しているため、9時に出勤する料理長もタイムカード上では私と同じ5時30分に来ていることになっていました。

私は車の免許をとらずに入社したので、近くにある教習所に通いたいと申し出たところ「6日の休みを全部半休にしてやるから毎日出勤しろ!」と言われ、免許が取れるまでの間休日はなくなりました。

「そんなに使い物にならないのなら会社を辞めさせてくれ!」と思って、何度も退職の話をしましたが、「人手不足だから」と言って会社を辞めさせてもらえませんでした。

上司に「パチンコで負けたからお金を貸してくれ!」と言われて5万円貸したこともありましたが、そのお金でバイクを買ったようです。

そのお金はだいぶあとに返してもらいました。

「もうもたない!」「会社を辞めさせてくれ!」と思って料理長に相談しましたが、「俺の若い頃はもっとひどかった。俺の方がたくさん嫌な思いをしてきたんだ。」と言われ、まともに話を聞いてもらえませんでした。

寮と会社の間に交通量の多い道路があるのですが、そこを渡るときに「ここで車にはねられれば会社に行かなくて済む」と本気で思うようになりました。

今思えば末期だったと思います。

希望休はもちろんなく、いつ休みなのかすら前日にならないとわからなかったため、実家にもなかかな帰れません。

帰ったときも平日休みのため、家族には夜しか会えませんでした。

家族に心配をかけるので相談することも出来ず、次にいつ帰れるかわからなかったので夏でも「良いお年を」と言っていました。

先生から「どんなに辛くても3年は会社を続けないと再就職に不利になる」と言われていたので、毎日が生き地獄でした。

一年が過ぎ、後輩が二人入ってきましたが、後輩の一人が次第に私に罪を擦り付けるようになっていきました。

「自分は知りません。それは先輩が持っていました!」と言われて、代わりに怒られることが何度もありました。

後輩たちがそんな風になってしまったのは、「怒られたくない」という気持ちで、自分を守るたのに必死だったからだと思います。

しかしその結果、上司は私を無視するようになり、後輩をかわいがるようになっていきました。

人間として扱われず、「ゴミはゴミに行け!(ゴミはゴミ捨てに行け!)」と言われ続けて、私は徐々に上司に対して殺意を湧くようになっていきました。

悲しさよりも怒りや憎しみの気持ちが大きくなっていったのです。

「このままでは自分の性格もひねくれてしまう」と思いましたが、退職させてもらえないので上司の顔を見ながら仕事をするしかありませんでした。

なぜ暴力をふるうのか、暴力をふるって何が変わるのか、私にはまったく理解ができませんでした。

そのうちに「蹴りたければ蹴ればいい」「自殺してやる!」という気持ちになっていき、自分が壊れていくのがよくわかりました。

そんなときに会社のリニューアル工事があり、私は他の会社に出向することになりました。

行き先は自分たちでは決めらませんでしたが、私はたまたまある会社に行くことになりました。

私は上司から「お前みたいな使えないゴミはどこに行っても『帰ってくれ!』と言われるぞ!」と言われていましたが、その会社を初めて見たときに私の人生は180度変わりました!

こんなに意見を出し合える会社があるのか!

社員が上司とこんなに気さくに話をする会社があるのか!

私は他の会社を知らなかったし、休日に友達とも会えなかったので、他の会社に行っても同じようにされるものだと思っていましたが、この会社は私を人として扱ってくれたのです。

もしリニューアルがなかったら、私はどうなっていたかわかりません。

良い先輩、良い同僚に恵まれて、今まで苦笑い、愛想笑いばかりだった私が久々に本心から笑えるようになりました。

こんなに変われるなんて、思ってもいませんでした。

自殺していたかもしれない私が、前向きな気持ちになれたのは、今の会社のおかげです。

こうした会社に最初から入った人にはわかりにくいのかもしれませんが、前の会社と比較できる私だからこそ、この会社の素晴らしさがよくわかると思うのです。

前の会社では「俺も蹴られたから、お前にも同じことをしている」という考え方の人ばかりでしたが、私は同じことを繰り返したくありません。

そうした人たちを反面教師として、私のような思いをする人が減ってくれることを心から願っています。

いつも声をかけてくれて本当にありがとうございます。

また飲み会に誘ってください。

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皆さんはこの手紙を読んでどう思われますか?

もしこの青年が私の子供だったら、私は絶対にこの会社に乗り込みます!

もしこの青年が犯罪を犯してしまったり、自殺していたら取り返しがつかないことだと思うのです。

ですから皆さんも、怖くても一人で抱え込ますに、誰かに相談してください!

もちろん私でも結構です。

こういう会社は、どれだけ利益を出していても、絶対に「いい会社」ではありません!

こういう会社は取り締まられない限り、自分では直そうとしませんから、今も次の人が的にされていると思うのです。

皆さんも、もしこうした立場になったら「自分さえ我慢をすれば」なんて絶対に思わないでくださいね。

そういう人がいるから、次の人が苦しむことになるのです。

前の会社の人は、今のうちにキチンと謝罪しておいた方がいいと思いますよ!

今日のひとこと
「本人が許しても、私が許しません!」


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引用元について:
こちらの記事はhttp://blog.livedoor.jp/sugiiyasuyuki/archives/52135656.htmlより引用させて頂いております。