
健康経営優良法人
おん宿蔦屋さんは中山道で350年続く、歴史のある旅館さんですが、おそらく350年の歴史で今が一番平均年齢が若いのではないかと思っています。
社員さん全員が私がコンサルティングに入ってから採用した人ばかりなので、決して社歴は長くありませんが、皆さん本当に良く頑張ってくれていい会社になっています。
以前のブログで紹介したように外国人観光客もたくさんきてくれているので、2年後の旅館甲子園を目指して、個性ある旅館作りをしていきたいと思っています。
私は蔦屋さんに行くときに名古屋を通っていくのですが、先日、愛知県の服部農園さんが「健康経営優良企業」に認定されました!
服部農園さんと言えば、昨年農林大臣賞を受賞し、平成最後の年に皇室献上米を作った農家です。
そこが農業法人で第一号の「健康経営表彰」を認定されたというのです!
ちなみに「健康経営優良法人認定制度」というのは、経済産業省が主導して、健康経営に積極的に取り組む大企業や中小企業などの法人を「優良法人」と認定し、表彰する制度です。
その目的は、積極的に「健康経営」を推進する優良な法人を表彰することで、社会的な評価を向上させるための取り組みです。
こうした表彰を受けることのメリットとして考えられることは、
・従業員に会社の「健康経営」についての取り組みがわかり、社員の士気が向上して、業務効率が上がる。
・求職者に従業員への会社の配慮が伝わり、有能な人材を採用しやすくなる。
・取引先などの関係企業に、「従業員の健康」についてのリスクの少ない会社であることが伝わる。
・投資家、金融機関に「健康経営」についての会社の方針が伝わり、融資、出資を受けやすくなる。
・国、公共団体に「健康経営」の施策が評価され、入札、指名を受けやすくなる。
などがあります。
審査方法は、実際に取り組んでいることを質問紙で答えるという簡単なものですが、農業法人というのは法人成りしていても適正な雇用体制が整っているところがまだ少ないようです。
そうした中で、キチンと雇用体制を整えている会社として、服部農園さんが選ばれたのです!
私がコンサルティングに入った数年前は、まだ社会保険も完備されていなかったのに、その会社が健康経営優良法人に認定されたことは、私にとってもうれしいことです!
ぜひ皆さんも会社も挑戦してみてはいかがでしょうか?
国の表彰やこうした認定に挑戦することによって、社員さんが安心して働ける「いい会社」に一歩近づけると思うのです。
皆さんの住む都道府県によって若干方法が異なるようですが、ほとんどの都道府県では最初に「健康宣言」をして、それに対する取り組みを報告し、審査されるというのがほとんどのようです。
愛知県のチェック項目は、以下の通りでしたので参考にしてください!
1、受診症例の取り組みをしているか
2、定期的ストレスチェックの実施(定期面接の実施)
3、健康増進、重労働防止にむけた具体的目標の樹立と実施(年間労働時間目標と休暇数)
4、管理職及び一般社員それぞれに教育機会の設定と実施
5、適切な働き方の実現(就業規則をつくっているか、問題改善の実施)
6、コミュニケーションを高める教育の促進
7、病気の治癒と仕事の両立支援
8、保険指導の実施
9、食生活の改善(社員食堂やバランスの取れた昼食など)
10、運動機会の促進(弊社ではスポーツクラブに企業加入しています)
11、受動喫煙対策(禁煙、分煙の対策)
12、社員の感染予防に対策(休暇制度)
13、長時間労働への対策
14、メンタルヘルス不調者への対策(杉井先生などメンタルヘルス専門家の顧問)
15、女性の健康保持、増進に向けた取り組み(産休の取得や復帰後の短時間労働制など)
さかえやさんも、旅館甲子園以外にも「ダイバーシティ企業」や「キャリア支援企業」として国から表彰をいただいています。
ぜひ皆さんの会社でも、こうしたことを通して「いい会社」を作っていってはどうでしょうか?
旅館甲子園ではありませんが、形がないものよりも具体的に目に見えるもののほうが取り組みやすいと思うのです。
P.S.昨日紹介したピザみたいな食べ物はタルト・フランペというアルザス地方の料理です。
ピザよりも薄くて、クリームがかかっていてとてもおいしかったです!
もしアルザスに行くことがあったら、ぜひ食べてみてください!
今日のひとこと
「目標が明確でないと、やるべきことが決まりません!」
引用元について:
こちらの記事はhttp://blog.livedoor.jp/sugiiyasuyuki/archives/52135711.htmlより引用させて頂いております。

