
ガチョ~ン
中高年の方なら、今日の主役が誰か・・・もうお分かりのことでしょう。
谷 啓 さん
人気お笑いジャズバンド、クレージーキャッツのメンバーとしてトロンボーンを吹いていた彼の、今日は命日・・・早くも三回忌にあたります。
谷(本名:渡部 泰雄)さんは1932年に現在の東京・田園調布に生まれたものの、父親が転勤族のサラリーマンだったため、すぐ広島に転居。
5歳の時に東京に戻った後、小学生の頃は横浜へ。
非常にシャイな性格だった反面、人を喜ばそうと落語に取り組んでもいたそうです。
中学校の入学式で演奏していた吹奏楽部のトロンボーンに一目惚れして同部に入った彼は、敗戦後に進駐軍が持ち込んだジャズに感化され、聴き鵜校時代からキャバレーでアルバイト。
音楽仲間を追って関東学院大学から中央大学に転学し、バンドを組んで米軍向けに演奏を行い、『スイングジャーナル』 誌のトロンボーン奏者ランキングの上位にランクされるまでに。
その後フランキー堺氏のシティ・フリッカーズに参加したものの、彼が日活に引き抜かれ俳優に転身したため、同じバンドにいた植木等氏の紹介でハナ肇氏と会い、彼のバンドに2人で合流・・・これが後に 『クレイジー・キャッツ』 となります。
このバンド活動が芸能界で長く活躍する契機となるのですが、一方で谷氏はミュージシャンばかりのメンバーの中で、唯一コメディアンも目指していました。
子供の頃の人を喜ばそうというサービス精神は、心の中でずっと静かに燃え続けていたんですネ。
有名な〝ガチョ~ン!〟という一発ギャグ、当初は〝ガチョン〟と伸ばさなかったんだそうですネ。
そしてその際に手を引く仕草・・・個人的にアレは麻雀で牌をツモるときの仕草をヒントにしている気がします。
なぜなら谷さんは自宅が火事で全焼した時でさえ、焼け残った牌でやってきた見舞客と麻雀したほど熱中していたそうですから。
しかし年齢的にクレージーキャッツの全盛期を知らない私にとって、谷さんは人気映画シリーズ 『釣りバカ日誌』 で西田敏行氏演じるハマちゃんの上司・・・というイメージが強いんです。
真面目なサラリーマンなのにどこか抜けてる感じが、ピッタリのハマリ役でした。
自宅の階段で転び、脳挫傷により2010年9月11日に78歳で突然天に召された谷さん・・・人生最期のズッコケになってしまいました。
私にとっては永遠の〝佐々木課長〟・谷啓さんのご冥福を、あらためてお祈り致します。
こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11266791530.html?frm=themeより引用させて頂いております。

