紺屋高尾

毎年のことながら、お正月のTV番組はスペシャルと銘打った長時間番組が目白押し。


お笑いタレント総動員の似たような番組が多くて辟易とした方も多かったと思いますが・・・そんな中で、珍しく同じ落語を2人の落語家の噺で聴き比べる機会がありました。 その演目が、


 『紺屋高尾』


という、古典落語の傑作。


紺屋(染物屋)で真面目に働く久蔵という(私と同じウブな)若者が、吉原で偶然見かけた花魁のトップ・高尾太夫に一目惚れ。


どうしても彼女と一夜を共にしたい・・・そう決心した久蔵は3年かけて15両を貯め、それを手にいざ吉原へ。


果たして久蔵は夢を果たすことができるか?


そんな筋立てなのですが・・・落語とは噺家によって全く違う表情を見せることを、あらためて今回見せつけられた気がします。


まず最初に観たのが、現在の落語会で人気・実力ともトップといっていい、

 立川志の輔 師匠

彼の落語を聴いたことはなくとも、NHKのTV番組 『ためしてガッテン』 で長らく司会を務められていますので、ご存じの方も多いと思います。

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子供の頃に両親の離婚・母親の死を経験し、明治大学で落研に所属していたとはいえ卒業後サラリーマンになりながらも29歳で立川談志師匠に入門したという経歴ながら、ぐいぐい頭角を現し今では押しも押されもせぬ大看板。


独特のしわがれ声ながら、絶妙の間と巧みな話芸は聴く者をぐいぐいと噺に引き込みます。


今回WOWOWで放映された番組は昨年のパルコ劇場の独演会を録画したもので、昨年私は一度観ているのですが、あらためて見直しても実に面白かったです。


いかにも談志師匠の弟子と申しましょうか、話の膨らませ方はさすがのモノ。


そしてその数日後、今度は 『笑点』 の司会でお馴染みの大御所・桂歌丸師匠のTV寄席を聴いたのですが・・・ちょっと同じ噺とは思えぬ程違う印象を受けたのです。


志の輔師匠と違い、派手な表現を極力削ぎ落とした淡々とした語り口は、それはそれで味わい深いもの。


おそらくこちらの方がオーソドックスな 『紺屋高尾』 なのでしょうが、逆にキーポイントとなる〝3月15日〟を、歌丸師匠は(故意なのか単に間違えたのかは分かりませんが)〝2月15日〟と語っていました。


私の好きなクラシック音楽も指揮者や演奏者によってさまざまな解釈の違いがありますが、落語はそれ以上に噺家によって大きな幅があるんですネ。


またひとつ落語の楽しみ方を知る正月となりました。


ちなみに 『志の輔らくご in PARCO』 は2月2日まで、パルコ劇場(東京都渋谷区宇田川町15-1)にて現在公演中です。


かなりの人気で予約席はほぼ完売だと思いますが、当日券の発売もあるそうですのでご興味のある方は下記サイト等から確認してみてください。(


< http://www.shinosuke.com/list.php?id=2013010918&dist=3
>


チケット料金は6,000円と高額ですが、その味わい深さ・面白さに於いてそれを払う価値は十分あると思いますョ。笑2



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11442367911.html?frm=themeより引用させて頂いております。