辞 退

夏の高校野球もベスト8が出揃い、今日は大会中最も面白いといわれ準々決勝が行われます。


しかしその中の一校・栃木県代表の作新学院で、大会期間中に不祥事が発覚しました。


硬式野球部に所属する2年生 (※甲子園ではベンチ入りせず) が、今月10日朝、宇都宮市内で16歳の少女に後ろから抱きつき軽傷を負わせた上、現金数千円を奪ったとして、強盗容疑で栃木県警に逮捕されました。


本人は金を奪ったことは否認しているそうですが・・・いずれにせよ、八木沢壮六選手を要して史上初の全国制覇を果たし、また怪物・江川卓投手を輩出した名門校にとって、あってはならぬ事件。


その後の動向が注目されましたが、同校校長は

「大変な事件を起こし、強く責任を感じている。 被害者の方にも謝罪し学校を挙げて責任を持って対応したい。」


としながらも


「出場辞退も考えたが、学校の管理下ではない場所・時間に単独で起こした事案。 甲子園で一生懸命頑張っている部員たちや県民の期待を考えると、辞退することは忍びない。」


と出場辞退はせず、高野連にも寛大な措置を求めました。

そしてこれを受けた大会本部は、「学校外における個人の事件であり、チームの責任が問われるものではない」とし、引き続き大会出場を容認しています。

巨人のスキャンダルは執拗に追求する朝日新聞が、この件に関しては殆ど見向きもしないところは笑いますが、それはそれとして・・・皆さんは、作新学院は出場辞退すべきか否か、どう思われるでしょうか?

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今まで、甲子園大会に出場を辞退した高校は23校。


私が野球をやっていた1980年頃までは、野球部員以外でも在校生が暴力事件を引き起こせば連帯責任で出場辞退 (※実質的には出場権の剥奪) が当たり前でした。


それ故に、地区予選で負けた学校関係者が代表校の出場辞退を目論んでその学校の生徒に突っかかる事案さえあった、と記憶しています。


しかし1980年代以降は、野球部員や監督が直接関与した事案についてのみ出場辞退するようになり、徐々に 「連帯責任」 の範囲は狭まる傾向に。


私自身野球をやっていたこともあり、部員以外の不祥事で出場辞退はあまりに理不尽だと思っていましたから、それはそれでいい傾向だとは思っていましたが・・・では今回の件はどうなのでしょう?


出場辞退云々に関しては、下記日本学生野球憲章第20条がベースとなっています。


【日本学生野球協会は、部長、監督、コーチ、選手又は部員に学生野球の本義に違背し、又は違背するおそれのある行為があると認めるときは、審査室の議を経てその部長、監督、コーチ、選手又は部員に対しては、警告、謹慎、又は出場禁止の処置をし、その者の所属する野球部に対しては、警告、謹慎、出場禁止又は除名の処置をすることができる。(後略)】


この条文に基づき、過去部員や監督ら関係者の暴力事件等が対象になってきたわけですが・・・私には野球部内での喫煙や飲酒よりも、女子生徒への強盗あるいは性犯罪の方がより罪が重いと思えるのです。

高校野球は教育の一環・延長線上に位置づけられるものであって、「学校管理下の時間・場所ではなかった」 という、労災事故における会社責任の有無同様の判断が許されるものなのか。

確かに軍隊ではないですから過度の連帯責任は不要だと思いますが、団体生活のルールや協調性を学ばせることも教育のひとつ・・・同じ野球部員の不祥事を〝個人犯罪〟で片づけていいものかどうか。

部室で複数の部員が喫煙したらアウト、でも部員であっても夜中1人でなら強盗事件起こしてもセーフ・・・この判断が国民に納得・理解されるのか?

また犯人がベンチ組ではなくレギュラー選手だったらどうしたのか? 

あるいは女子生徒がケガをしたり死亡しても、「学校管理外かつ単独犯罪」という理由づけで辞退を回避できるのか?


その辺を含めて、出場辞退の判断基準を再考すべきと私は考えますが、いかがでしょうか。

今回は、意外と 「勝ち続けている以上、今更辞退できない」 というのが、学校側・大会本部・主催者の本音だったりして・・・。 うー

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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11332357686.html?frm=themeより引用させて頂いております。