
オヤジ
今日・8月5日は、おそらく殆どの日本人が知っているカリスマ経営者の命日です。
本田 宗一郎 氏
言わずと知れた、本田技研の創業者でいらっしゃいます。
本田氏の功績に関しては既に様々な書籍等で紹介されており、ここではとても紹介し切れませんが・・・私は経営者という以前に、「人間」 として非常に尊敬しています。
本田氏が自動車産業に大きな功績を残されたのは、素晴らしい経営感覚によるところはもちろんですが、それ以上に類稀なる〝人間的魅力〟を持ち合わせていたことが一番の要素であったと思うのです。
本田技研を二人三脚で成長させた、参謀・藤沢武夫氏が本田氏に心酔したのも、接待した外国人が厠で落とした入れ歯を自ら汲み取り便所に手を突っ込んで見つけたのを目撃したことがキッカケだったとか。
従業員から親しみを込めて 「オヤジ」 と呼ばれ続けた本田氏の人間的魅力。
私は少しでもそれを身につけたいと常々思っているものの、なかなか・・・。
その本田氏の人間性を表している、幼少時代のエピソードを、ご自身の著書からご紹介致します。
◇ ◇ ◇ ◇
子供仲間で、泳げることが尊敬のマトであった頃、私は泳げるようになりたい一心で、「どうしたら泳げるか?」 と聞いた。
冗談のきついその上級生は、「生きたメダカを呑めば、泳げるようになる。」 と教えてくれた。
私はそれを信じた。
それから数日間ザルでメダカをすくっては呑み続けた。
ところがさっぱり泳げない。
さてはメダカが小さ過ぎたのではないかと、大きなのを狙った。
3センチ以上もある立派なメダカを、これならばと心を躍らせて呑んだ。
食道から胃の中へ、メダカはピチャピチャ動きながら入った。
その奇怪な感覚こそ、泳げる極意に違いないと、私は息を殺してその感覚に耐えた。
それから数日を経ずして私は見事に泳げるようになった。
当分の間、私はメダカのおかげだと信じて疑わなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
ひたむきさ・素直な心・人を信じる純真さ・・・この人間性が多くの人を魅了するのでしょうネ。
18年前、天国に召された〝日本のオヤジ〟本田氏のご冥福を、あらためてお祈りしたいと思います。
こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10282734398.html?frm=themeより引用させて頂いております。

