カイゼン

日本を代表する・・・というよりも、世界に冠たる大企業・トヨタ自動車が揺らいでいます。

今年に入って大きくクローズアップされているアクセル・ブレーキの不具合・リコール問題は、未だ収拾の目処が立っていません。

発端となるアクセルの不具合については、2007年にアメリカで報告されており、昨年8月にはそれが原因とみられる死亡事故も起きています。

ところがアメリカ道路交通安全局に対し、アメリカ・トヨタの幹部は 「昨年1月までには、既に不具合の事実を知っていた」 と言明。

この昨年1月というタイミング・・・現トヨタ自動車社長・豊田章夫氏が次期社長就任を公式に発表した時期と重なるのです。

豊田章夫氏は1956年生まれ。 慶應義塾大学法学部卒・・・ってことは、私の2年先輩。(といっても、キャンパスでお会いしたことなどありませんけど。)

創業者・豊田佐吉氏から数えて4代目の直系サラブレッド。

             ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-豊田章夫社長

1995年から15年間、トヨタ自動車は奥田~張~渡辺各氏の〝外様社長〟が頑張り、2007年にはアメリカのGMを抜き、念願だった販売台数世界一の座を奪いました。

従って同社とすれば、満を持しての〝大政奉還〟となるはずだったのですが・・・皮肉にも、その直前にサブプライム問題に端を発した世界的大不況の波を受け、新社長就任直前の2009年度決算では赤字転落。

それ以上新社長就任にケチをつけたくなかったのか、件のアクセル不具合をすぐに表沙汰にはしませんでした。

アメリカで火の手が上がってからの記者会見での発言・対応も、リーディング・カンパニーのそれとは思えぬレベル。

その習慣がないアメリカ人に 「お辞儀の角度が浅い」 などと言われる筋合いはないものの、中間選挙を控えた議員らが自国の自動車産業復興をも視野に入れてバッシングしていることは、トヨタ側でも十分承知していたはず。

にもかかわらず、「ドライバーのペダル感覚の問題」 と幹部が発言したり、またトヨタ社長の会見タイミングが遅かったり・・・さらにはアメリカ議会の公聴会への出席を当初は見送るとしていながら、(予想通り) 議会から出席要請を受けると一転 「喜んで出席する」 とコメントしたり・・・後手後手というか、逃げ腰の印象、「お家大事の内向き姿勢」 が透けて見えます。

一連の対応が果たして豊田社長本人の意思なのか、はたまた取り巻き幹部のお殿様にキズをつけまいとする深慮遠謀によるものなのか・・・いずれにしても、口で言うほど 「顧客第一」 の行動とは言えません。

もし社長が豊田家の人間でなかったら、対応が違っていたのでは?・・・と思うのは、果たして私だけでしょうか。

一般的にオーナー社長は先頭に立って迅速に行動し、サラリーマン社長は保身に走りがち・・・などと言われますが、トヨタ自動車に於いてその 「公式」 は最早当てはまらないのかもしれません。

別の言い方をすれば、巨体になり過ぎてシッポを踏まれても痛みが脳になかなか伝わらない〝恐竜病〟に罹患しているというべきか・・・。

鳩山首相には申し訳ありませんが、日本の総理大臣よりもトヨタ自動車トップの発言の方が、世界経済に大きく影響を及ぼすのは事実。

今朝の報道によると、アメリカ大陪審からも情報提供を求める召喚状が届したとのこと。

下手をすれば刑事事件にまで発展しかねないという異例の事態を迎える中、24日に開かれる公聴会はトヨタ一企業だけにとどまらず、我が国産業界の将来が掛かった大舞台になるはず。

創業家出身・4代目云々というプライド(?)を捨てて、豊田社長にはトップとして腹を据えて乗り切ってもらいたいものですが・・・果たして? うー

トヨタ自動車が生み出し、 『かんばん方式』 と並んで現在は国際語となっている 『カイゼン(改善)』。


・・・緊急にコレが必要なのは、同社の工場でも販売現場でもなく、本社役員室・取締役会かもしれません。



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10462584050.html?frm=themeより引用させて頂いております。