メセナ

〝メセナ〟・・・バブル期に一時盛んに使われた言葉ですネ。 

「企業が資金提供して文化・芸術活動を支援すること」

という意味なのですが・・・長引く不況ですっかり死語になりつつある昨今、企業理念の一環としてこのメセナ活動に多額の資金を拠出し続けている会社があります。 


それはサントリー。 そしてその象徴といえる、

サントリーホール

が落成したのは、今から23年前の今日・1986年10月12日のことでした。

東京都港区赤坂の一等地にあり、音響・設備等において国内最高と言って良いこのコンサートホール・・・実は建っている土地はサントリーのものではなく、森ビルが所有しているとか。

サントリーは毎年数億円の賃貸料を支払って、このホールを運営しているのだそうです。驚き顔 ヘェ~

客席数2,006の大ホールは、ステージ後方からも演奏が楽しめる 「ワインヤード形式」、また世界最大級のパイプオルガンを導入していますが、これらは全て世界的大指揮者・カラヤン氏の助言によるものでした。

        ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-サントリーホール1

設計段階で、佐治敬三氏が 「なぜワインヤード形式が良いのか?」 と尋ねたところ、カラヤン氏はこう答えたそうです。

「現代は、いい音楽を聴こうと思えば立派なオーディオ装置がある。

にもかかわらずお客さんがわざわざコンサートホールに足を運んで聴くの
には、特別な意味があるのだ
演奏する側にとっても、レコーディングスタジオで演奏するのと、ホールで
演奏するのとでは全然心構えが違う。
お客さんと一体になって演奏することこそが、現代のコンサートの形では
ないか。だから自分たちが真ん中にいて、回りにお客さんがいて、彼らと
一緒に音楽を作り上げられるワインヤード型がいい。」

・・・なるほどねェ。

で、それを聞いた佐治氏は、即座に 「ほな、そうしましょ」 と仰ったとか。

さすがは〝やってみなはれ〟で有名な佐治氏の面目躍如・・・カラヤン氏は、あまりの即決ぶりに驚いたそうです。

壁面の内装材には(ウイスキーの貯蔵樽に使われる)ホワイトオーク材を使うなど、細部に拘りを持って造られたホールですが、私が一番印象的なのは、天井から吊り下げられた照明です。

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-サントリーホール2

当時佐治氏が力を入れていたビール事業への想いが強かったのでしょうか、グラスに注いだ時の泡をイメージしている・・・って聞いた時は、ちょっと感動しました。

いつかはステージ後方席でコンサートを聴き、あのベルリン・フィルハーモニーに行くのと同じ感触を楽しみたい私ですが、ひとつ心配事があるんです。

それは、最近発表されたサントリーとキリンの企業統合

サントリーがメセナ活動を継続出来たのは、同社が非上場の同族経営であることが大きな要因ですが・・・もし統合により上場ということになったら、赤字覚悟で運営されているサントリーホールはどうなってしまうのか?

クラシックファンを泣かせるような結果にならないことを祈ります。うー


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10325947820.html?frm=themeより引用させて頂いております。