世 襲

『開運!なんでも鑑定団』 に出品されるたびに高値がつく〝古伊万里〟。

その中で、私のような陶芸の素人でも知っているのが〝柿右衛門様式〟。

白い磁器に鮮やかな赤色の焼き付けに成功したことで、その名を後世に残す事となったのが、

 初代・酒井田柿右衛門

今日・6月19日は、この初代の命日にあたります。

1596年生まれの喜三右衛門は、父親と共に肥前・白石郷から現在の佐賀県・有田町に移住して陶磁器の製作に励み、それまでになかった赤絵の焼き付けに成功して柿右衛門を名乗りました。


(ただし、私が小学校時代に習った 「夕日に映える柿の実を見て赤色を焼き付けることを思いついた」 という逸話は、後世の創作だそうですが・・・。)

乳白色(濁手)の地肌に赤色系の上絵を焼き付ける柿右衛門様式は“KAKIEMON” としてヨーロッパに輸出されて高い評価を受け、マイセンや中国・景徳鎮にまでその影響を及ぼしました。

柔らかくて温かみのある乳白色の素地の上に余白を十分に残しつつ、暖色系で明るく繊細な構図を特徴とする柿右衛門様式の色絵磁器は、いかにも高級感が漂います。

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-柿右衞門

とても庶民には手が出せないような高級陶器ですが・・・私は製品そのものより、〝柿右衛門〟の名が約400年近く連綿と世襲によって受け継がれていることに驚きを覚えます。

確かに技量不足で藩から注文を止められた5代目や、方向性を巡って自らが設立に関わった会社側とぶつかった12代目のような方もいたようですが、それは一部の例外。


バッハやシュトラウスなど世界的な大作曲家一族でも、せいぜい2、3代止まり・・・なのに、柿右衛門は現在人間国宝に指定されている14代目まで、子々孫々がその芸術性や技術を維持・発展させているのですから。


ただ、子供が家業を継ぐのは当たり前だった昭和までと違い、現在は「オレはオレ」という個人主義の時代。

しかも代を重ねるほどに、伝統を受け継ぎ発展させるプレッシャーは重くなる一方のはず・・・これからも子孫が柿右衛門の名を引き継いでいくのは大変なのでは? と、他人事ながら心配してしまいます。 

政治家の世襲は大反対ですが、柿右衛門のような伝統工芸の世界は別の話。

1666(寛文6)年6月19日に69歳で他界された初代のご冥福と、これからの柿右衛門一族の更なる繁栄をお祈り致します笑2



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10835706531.html?frm=themeより引用させて頂いております。