五目並べ <中>

バカか?〟と言われた私は、血圧が一気に急上昇。

「言われた通りのことをして、何で頼んだ本人にバカ呼ばわりされなきゃいけないんですか。」

「オマエ、先月○○保険って新商品が発売されたょなァ。」

「ええ、それが何か?」

「オレがわざわざオマエを○△商事に行かせたのはなァ、その売込みをお前に期待したからなんだ。 なのに、届けものをしただけで帰ってくるとは・・・それじゃ、ただの伝書鳩だろ!」

ハトポッポ呼ばわりされた瞬間、頭の中で〝ブチッ〟と音が・・・20歳代で血の気が多かった私、ブレーキはもう効きません。

「あのねェ、社長。 そんなこと、黙ってたら誰だって分からんでしょうが。

はっきり申し上げますけど、仮にそう言われていても断りましたョ。 それは代理店たる御社の仕事・・・私は社長んところの従業員じゃありませんから。

「ほぉ~っ、イッパシの口を叩くじゃねぇか。

 オレはなぁ、オマエが生まれる前から商売してんだ!」

(注・このセリフ、D社長の口癖)

「オレがその気になれば、役員室に乗り込んでオマエなんかいつでも飛ばせるんだゾ。 分かってるんだろ~なァ~?」

(注・過去に実例あり) うー

           ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-バチバチ

「申し訳ないですけどねぇ、社長。 私にはそんな脅しは効きませんョ。

そうしたければ、どうぞご遠慮なく。 

そろそろ転勤したかったから、ちょうどいいですワ。」

「おのれ、言わせておけば・・・。 オマエはもう、出入り禁止じゃあっ!」

「あっ、そうッスか。 分かりました。

じゃあ出入り禁止ということなんで、私はこれで失礼しますワ。」

売り言葉に買い言葉、啖呵を切ってしまった私は、そのまま帰社。

デスクに戻ると、目の前に座っている女子社員が声をかけてきました。

「ど、どうしたんですか? 顔が真っ赤ですョ。」

「いや~、D社長と喧嘩しちゃってさァ。 出入り禁止だって。」

その会話をダンボ耳で聞いていた課長は、すぐに席を立って部長とヒソヒソ。

そして2人はすぐに私の席に近づいてきて・・・

「わ、渡辺クン。 Dさんと何かあったのかネ?」

ご両人とも、彼がすぐ本社役員室に行っちゃうことは先刻ご承知ですから、うろたえているのは明らか。 私はコトの顛末を話した上で、

「大丈夫っスョ。 こっちは悪くないんですから。

さすがのD社長も、いちいちこんな事で本社には行きませんって。」

担当者がそう言ってるのに、2人は慌ててD社長のところに飛んで行きました。

まぁ、サラリーマンだったら当然(?)の行動でしょうけどネ。

(もっともD社長も興奮していて、全く会話にならなかったそうですが。)冷や汗

て、それからというもの・・・D社長は昼休みになっても姿を現さず、出入り禁止ゆえ書類の受け渡しは女子社員に頼んで、清々した毎日を送っていた私。


そして喧嘩してから、ほぼ1ヶ月経ったある日のこと。


女子社員が昼食のため全員いなくなったオフィスで、1人電話番をしながらデスクワークに励んでいると、ズカズカと足音を立てて怖い顔をしたD社長がオフィスに入ってくるではありませんか。

若かりし頃は、怒ると自宅で日本刀を振り回したこともある (ご長男の専務・談) という、キレたら何をするか分からないこの社長。

過去には、グーで殴られた担当者もいるのですが・・・頭を下げない私は、果たして2人目の犠牲者になってしまうのか?


                 ・・・・・To be continued!



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10598462353.html?frm=themeより引用させて頂いております。