
国の根っこ
今日は『憲法記念日』。 1947年に日本国憲法が施行されたことを記念した祝日であることは、皆さんご承知の通りです。
毎年のことながら、この日は憲法に関する様々な会議やシンポジウムが開催されます。 それに参加しない方々も、普段殆ど触れることのない我が国の憲法について考えてみる良い機会だとは思います。
憲法というと、最近まず頭に浮かぶのは〝改正論議〟です。
我が国においては、戦前の 『大日本帝国憲法』 もそうでしたが、現在施行されている 『日本国憲法』 は、未だ一回も改正されたことはありません。
憲法改正に関しては、まず国会議員の2/3以上の賛成が必要であり、その上で国民投票にかけられ、過半数の得票を得なければならず、かなりハードルが高いとはいえましょう。
現憲法については、起草・草案・決議に至る過程で、かなりGHQ(アメリカ)の意向が反映していたことは周知の事実であり、中には 「当時のアメリカが理想とする民主主義を占領国に押し付けた」 という極端(?)な意見もあります。
60年以上に渡って全く改正されない憲法・・・果たして内容がそれだけ素晴らしいのか、それとも日本国民が無関心なのか?
ちなみに先進国の状況をみてみると・・アメリカは18回・27ヶ条、イタリアは14回、ドイツは51回、メキシコ・スイスは100回を軽く超え、お隣韓国でも9回に渡って改正されています。 ヘェ~
被占領国の立場として定められた憲法を、半世紀以上全く改正しない日本・・・諸外国からは不思議な国に見えるでしょうネ。
『憲法改正』 というと、護憲派の方々はすぐに〝第9条〟を持ち出して反対を声高に叫びますが、「9条改正が即戦争肯定に繫がる」 という意見は、少々短絡的ではないでしょうか。
世界情勢と共に変化する我が国の立場、科学技術の進歩やアメリカとの安保条約との関係等々を考慮した上で、「専守防衛」 とは何処までを指すのか・・・いつまでも条文解釈で喧々諤々しているべきではない、と私は考えます。
また現憲法を制定した当時と違い、現在はインターネット等を通じて瞬時に情報が流れるネット社会。 少なくとも、
第42条 内閣総理大臣の任命
第67条 衆・参両院制
に関しては、国民投票による直接公選制や一院制との比較論議がもっと活発にされるべき・・・と思うのですが、如何でしょう?
いずれの問題も、私たちにとっては「党利党略による総理選任」や「衆参ねじれ現象」の防止など、直接日々の生活に関係する重要な案件だと思います。
せっかくの祝日、「憲法なんて難しいし、関係ない」・・・なんて思わずに家族で憲法について話し合うのも、有意義な過ごし方ではないでしょうか?
こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10233102379.html?frm=themeより引用させて頂いております。

