密 約

2009-09-19 07:07:07
テーマ:


鳩山新内閣発足後、連日各閣僚がマニフェストに則った新政策を明らかにしています。

各省庁も、今まで経験したことのない政権交代に戦々恐々・・・とりあえず 「恭順の意」 を表してはいますが、こういう反応を見ると政権交代というのは新鮮ですネ。

それを最も端的に表したのは厚生労働省。

〝天敵〟長妻新大臣を拍手なしで迎えるあたり、以外と素直(?)な反応をするところが可笑しかったです。

逆に言えば、今まで拍手で送迎されていた自民党の大臣さん達って、彼らから見ればいかに扱いやすかったかという事。うー

是非いい意味でこういう緊張関係を保ち、年金・介護問題の解決を早めてもらいたいものです。

さて、一連の新大臣会見の中で、私が最も注目したのは岡田外務大臣の発言でした。

「非核三原則や沖縄返還時の費用負担等の密約問題に関して、その有無をはっきりさせたい。 大臣命令を発して調査を命じた。」

深夜に突然の会見・・・居並ぶ取材陣も色めき立ったというこの一言。

非核三原則とは、「核兵器を持たず・作らず・持ち込ませず」 というもので、1968年1月の国会で当時の総理大臣・佐藤栄作氏が衆議院本会議で言明し、1971年11月には「非核兵器ならびに沖縄米軍基地縮小に関する決議」 が採択されて以来、国是とされているものです。

この三原則の内、「持たず・作らず」 については、核拡散防止条約批准等により国際法上の義務となっていますが、「持ち込ませず」 に関しては国会で決議したとはいえ法制化はされておらず、法的拘束力はないとされています。

「持ち込ませず」 に関して、政府は日米安保条約の事前協議により米軍の核兵器持ち込みを拒否する態度を取ってはいますが、実際には日本側が米軍基地・艦船・航空機への立ち入り検査は出来ないのが現状。

そして1960年の安保条約改訂時に核兵器を搭載する米艦船の日本寄港を 「事前協議の対象外とする」 という密約があったとされ、1981年の「ライシャワー発言」、また日本外務省事務次官OBの証言、さらには米国立公文書記録管理局で文書の存在が確認されたにも拘わらず、日本政府は頑なにその存在を否定し続けているのですが・・・岡田新外務大臣は、この密約の存在 (の有無) を明らかにしようというのです。

           ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-空母

さて、この密約・・・ 「こんなもの、あるはずがない!」 と政府見解を鵜呑みにしている国民は、一体どれ程いるのでしょう?

私は中学生時分にこの非核三原則を知りましたが、「米軍がこれを遵守して、沖縄に核兵器を持ち込まないなんてあり得ない」 って、ずっと思ってました。

だって、そんなの非現実的ですもの。


東西冷戦時代に、中ソと対峙する第七艦隊の艦船がいちいち核兵器をハワイやグァムに降ろし、〝丸腰〟状態で最前線基地の沖縄に入港するなんて、考えられないでしょう。


また沖縄返還に際しての費用負担問題に関しても、常識的に考えてアメリカ側が何の見返りもなく返還に応じるなんて・・・ねェ。

政権が変わり、過去の秘密が暴かれることは悪いことではないですし、岡田大臣がこの問題を新内閣のアドバルーンとして上げたい気持ちは分かります。

でも、岡田氏に敢えて申し上げたい。

外務大臣にとって、いや新内閣にとって最も大切な仕事は、過去の密約を白日の下に晒すことではなく、我が国の国防の:見地からアメリカとどのような関係を築くのがベストか・・・そのスタンスを具体的に示すことではないでしょうか。

もう貴方は野党議員ではないのです。 過去の事実を穿り返して、鬼の首を取ったように喜べばいいという立場ではありません。

我が国のすぐ隣には、核兵器を保有する国が2つもあります。

ひとつは平気で他国領土に眠る地下資源を抜き取る国。 

もうひとつは我が国の国民を拉致した国であり、しかも過去にその国が発射したミサイルは、日本領空を横切っているのです。

鳩山新総理は就任会見で、

「試行錯誤の中で失敗することもあろうかと思います。

 是非、国民の皆様にも御寛容を願いたい・・・。」

と発言していましたが、こと国防に関しては一瞬の油断も、そして失敗も絶対に許されません

核保有国が、いつボタンを押すかも分からない中、「核を持たない」 我が国はアメリカとの友好関係・安全保障なくして核の脅威に対抗できるのか?・・・国民の生命と財産を預かる使命と緊張感を持って、外交政策を明らかにして欲しいものです。


                ペタしてね

こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10344976974.html?frm=themeより引用させて頂いております。