師 弟

2009-07-09 07:07:07
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王貞治選手と荒川博コーチ・・・二人三脚で一本足打法を編み出し、世界のホームラン王となった師弟コンビとして有名です。

その猛特訓ぶりは、今までも様々な報道・書籍等で伝えられてきましたが、月刊 『致知』 8月号にお二人が出会ってから55年間で初めて、という対談記事が掲載されていました。

野球人として私が最も尊敬する王氏と、その師匠・荒川氏の言葉・・・非常に奥深い内容でした。

お二人の出会いは、王氏が14歳で中学二年生、荒川氏が24歳で毎日オリオンズの現役選手の時。 墨田公園で試合をしていた王少年を、たまたま休日で散歩に出た荒川氏が偶然目にしたそうですが、荒川氏は一目見て 「凄いピッチャーだ!」 と、王少年の素質を見抜いたそうです。

その時、左投げなのに右打席に立った王少年・・・サードゴロ、ショートフライと凡退 (これ、荒川氏は鮮明に覚えているそうですが、王氏は全く記憶にないんだそうで・・・)3回目の打席に立った時に荒川氏が、

「左利きなんだから、左打席で打ってごらん。」

とアドバイスすると、王少年は 「はいっ。」 と素直に言う事を聞いて、いきなり右中間真っ二つのいい当たりをかっ飛ばしたそうな。

また王選手がプロ入り後、川上監督から依頼を受けてコーチ役となった荒川氏が開口一番、

「今日から酒とタバコをやめろ。 彼女がいりゃあ彼女も捨てて、バカ一筋になって3年間打ち込め!」

と言い渡すと、それまで毎晩のように銀座通いを続けていた王選手は、これまた 「はいっ。」 と答え、即時実行したといいます。

やはり大成する人間には、まず素直であることが絶対条件なんでしょうネ。

             ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-王選手

〝三冠王を獲る。 いやB・ルースの記録を抜くのはお前しかいない〟

入団して3年しか経っていない21歳の選手に、本人もピンとこない壮大な目標を与えた荒川コーチ。 

しかし王選手はそんな荒川コーチを何の疑いもなく信じ切り、また荒川コーチもそれを実現すべく進退を賭けて王選手を育てようと必死になります。

王選手は荒川氏の自宅と球場を行き来する毎日・・・合気道や居合いなども練習に取り入れるなど、周囲の雑音などには一切耳を貸さない二人は、ある種狂気の世界に身を置いていたといえるでしょう。

毎晩のように荒川氏の自宅2階で素振りを繰り返す王選手、畳表は1日1枚擦り切れさせ・・・階下にいた荒川夫人は、その 「ドンッ!」 というステップの音の違いで、練習の終わりが近いことを察知できるようになったとか・・・。

そんな毎日の中から 「一本足打法」 は誕生し、十数年後には本当にベーブ・ルースの記録を抜き、三冠王にも輝いた王選手。

 「はい」 という〝素直な心〟

 師匠と弟子の〝絶対的相互信頼〟

 他人から見れば〝狂気〟すら感じる猛練習

・・・これらが大成するための絶対条件なのかもしれません。

また、王選手が756号のホームラン世界新記録を達成した時、荒川コーチの元にたった一通だけ電報が届いたそうです。

「世界一おめでとう。 日本で一番喜んでいるのはおまえだと思う。」

差出人は、かつて王選手のコーチ役に荒川氏を抜擢した川上哲治氏でした。

弟子を思う師の心。 それに応えようと必死に頑張る弟子。


川上監督 - 荒川コーチ - 王選手

3人ともさすが・・・と、ただただ頭が下がるばかりです。 


最後にこの対談の中で、私が最も印象的だった王氏の言葉をご紹介します。

よく 「人間だからミスはするもんだよ」 と言う人がいますが、初めからそう思ってやる人は、必ずミスをするんです。 

基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ。 

プロは自分のことを人間だなんて思っちゃいけないんです。

真剣で斬り合いの勝負をしていた昔の武士が 「時にはミスもある」 なんて思っていたら、自らの命に関わってしまう。 時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかですよ。

・・・み、耳が痛い。ダメだぁ顔 


     

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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10294321033.html?frm=themeより引用させて頂いております。