
怠 慢
皆さんは、この女性が誰か・・・写真だけでお分かりになるでしょうか?
実は、現鳩山内閣の法務大臣・千葉景子氏なのですが・・・就任会見以来あまりTV画面に登場しないので、お分かりにならない方が多かったかも?
千葉氏は元々横浜弁護士会に所属する弁護士で、その活動を通じて日本社会党と近くなり、同党から1986年の参院選に立候補し当選。
1997年に社民党を離党して民主党に入党、その間4選を果たし現在に至っています。
鳩山内閣の発足時、彼女が法務大臣に任命されたことが注目されました。
それは、彼女が 「死刑廃止を推進する議員連盟」 に所属する、いわゆる〝死刑廃止論者〟だったから。
果たして千葉氏が死刑執行命令を発することができるのか?
この点が疑問視されたわけです。
彼女自身は任命後に同議員連盟を外れる意向を示したものの・・・着任半年を経過した時点で、やはり死刑執行が〝0〟なのだとか。
はっきり申し上げて、これは〝職務怠慢〟でしょう。
刑事訴訟法第475条には、
◆死刑の執行は法務大臣の命令による。
◆前項の命令は判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。
と明記されています。
この条文は 「死刑執行まで時間がかかり過ぎるのは、死刑執行を待つ恐怖が長く続くことになり残酷」 との理由で設けられた規定であり、執行を引き伸ばすこと自体必ずしも死刑囚の人権擁護にならないことを示唆しています。
たとえ千葉氏本人が死刑廃止論者であっても、現行法を遵守しないことは法務大臣として不適格と言わざるを得ませんし、いたずらに執行を引き延ばすことによって確定死刑囚に余分な心理的苦痛を与えることは 「人権派」 を標榜する彼女の主張と矛盾しているとも言えましょう。
もし自らの主義を貫き今後も執行命令を出せないのならば、その職を辞するべきです。
確かに過去、在任中に執行命令〝0〟だった法務大臣は数名いましたが、80%以上の国民が死刑制度存続を支持している中で、予めこういう事態が予測された者を法務大臣に任命した鳩山首相の責任は、厳しく問われなければなりません。
しかも昨日、法務省は犯罪取り調べの録音・録画(可視化)のための法案に関し、今国会への提出を見送ると民主党に伝えたとのこと。
「取り調べの可視化」 は、民主党マニフェストに明記されていた施策・・・法務省のトップ・千葉大臣は一体この半年間、何をやっていたのでしょう。
(千葉大臣のHPを閲覧しましたが、法務大臣の活動報告としては「視察」程度のもの以外、これといった実績は開示されていませんし・・・。)
国民の大きな期待を担って船出した鳩山・民主党連合政権ですが、当初から私が不安視していた財源問題・実行力不足が図らずも露呈しています。
八ッ場ダム、年金問題、高速道路無料化、そして沖縄米軍基地etc・・・半年前から、あれだけ注目された懸案事項は殆ど解決・決着しないどころか、むしろ後退の気配。
千葉法務大臣の件だけに留まらず、長妻厚労相をはじめ各大臣の影がすっかり薄くなった、この〝不作為内閣〟の行く末・・・いや中国にナメられ、アメリカに見捨てられつつある日本の将来はどうなるのか?
本当に不安です。
こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10483610297.html?frm=themeより引用させて頂いております。

