恥じらい

東京都中央区日本橋1丁目。

〝お江戸日本橋〟から歩いて1分もかからないこの場所で、77年前の今日・1932(昭和7)年12月16日、日本初の高層建築物火災が発生しました。

当時、日本を代表する百貨店であった〝白木屋〟

折りしも歳末大売出しとクリスマス商戦の真っ只中、地上8階・地下2階建ての店内は華やかな飾りつけが為されていました。

同日開店直後の午前9時15分頃、店員がクリスマスツリーの切れた豆電球を修理しようとしたところ電線がスパーク。 その火がセルロイド製のおもちゃに引火し、火は瞬く間に拡がってしまいます。

通報を受け消防士ら799人・ポンプ車29台・はしご車3台等が出動しましたが、当時のはしご車は4階までしか届かず、決死の消防活動にも拘わらず4階から8階までが全焼。

死者14名を出しましたが、内13名が店員で、お客様の犠牲者は僅か1名。

店員が必死に逃げ遅れたお客様を屋上に誘導し、陸軍が飛ばした飛行機から落とされたロープを使い、多くの人々がそれを伝って無事地上に降りられたのだとか。

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-白木屋大火

一方、亡くなった店員の内訳は男性6名・女性7名。 クリスマスツリーの火を消そうとした玩具部副主任を除いて、ほぼ全員が反物や帯を結び、それを伝って降りようとした際の墜落死だったようです。

そしてこの事故を一層悲しいものにしたのは、亡くなった女性店員の〝恥じらい〟でした。

この火災に遭遇して屋上に人々を誘導・避難させ、最後まで現場に残ったという同社・山田専務の

「女子店員が折角ツナやトイを伝わって降りてきても、二・三階のところまで来ると下には見物人が沢山雲集して上を見上げて騒いでいる。

若い女の事とて裾の乱れているのが気になって、片手でロープにすがりながら片手で裾を押さえたりするために、手がゆるんで墜落してしまったというような悲惨事があります。」 (※一部現代カナ使い等に変換)

という談話が、後日東京朝日新聞に掲載されたのです。

当時の女性店員は和装で下着をつけていなかったとのこと。 

この報道は世界に配信され、日本女性の奥ゆかしさ故の悲劇として大きな話題になったとか。

更にその数日後、「女性に警鐘 生死を分けた下ばきの有無」 という記事が都新聞 (※東京新聞の前身) に掲載され、ズロース着用を奨励(?)、以後女性の下着着用が一般化する大きなキッカケになった、とされています。

実際には、亡くなった犠牲者が裾を押さえたために落下したかどうかの確認は取れておらず、またズロース着用が普及したのはかなり後になってからだそうですが・・・それはともかくとして、私が注目したいのは、その〝恥じらい〟が当時の女性にはごく当たり前のことだった、という点です。

白木屋はその後東急百貨店・日本橋店に、そして現在は〝コレド日本橋〟がそびえ立ち、当時の面影は全くありません。

しかし風景と時代は変わっても、地べたにドカッと腰を下ろして飲食したり、電車内で化粧をするのは当たり前という今時の女子学生や若い女性には、当時の女性には常識であった〝恥じらい〟を少しでも持って欲しい! 

・・・そう願うのは、オジサンの私だけなのでしょうか?


【 羞 恥 心 】

昨年流行ったタレント・ユニットに熱狂した若い女性たちには、この言葉の意味合いも理解してもらいたいのですが・・・それ自体が〝おバカ〟(?)の集まりでしたからねェ。

無理な相談かナ。 うー

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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10366614725.html?frm=themeより引用させて頂いております。