懲りない男

2010-03-22 07:07:07
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皆さんは、この言葉の意味をご存知でしょうか?

 〝出歯亀〟

若い方は聞いたことすらないかもしれませんネ。

辞書によれば、「覗き見をする男。 痴漢。 変質者。」


全く良い意味では使われませんが・・・今日・3月22日は、この言葉を生み出すキッカケとなった事件が起きた日なのです。

それは今から102年も前のこと。 

1908(明治41)年の同日夜半、現在の東京都新宿区大久保で電話交換局長の妻(27歳)が湯屋に出かけたまま自宅に戻らず・・・家人が探したところ、濡れた手拭を口に押し込まれたまま遺体で発見されるという、悲惨な事件がありました。

翌日が結婚記念日、しかも本人は妊娠5ヶ月ということで、当時の新聞はセンセーショナルにこの事件を報道したようです。

9日後に、警察は容疑者として植木職人・池田亀太郎を逮捕。

過去に湯屋で覗きをしたり湯上りの女性の後をつけ、時には猥褻行為に及んだ前歴があったからでした。

出っ歯だったが故に 「出っ歯の亀太郎」 → 「出歯亀」 という渾名をつけられていたことから、逮捕2日目から新聞で〝出歯亀事件〟と書かれるようになったとか。

(※この由来には、何にでも口を出す性癖から出しゃばりだったから・・・または怒るとすぐに出刃庖丁をふりまわしたからという別の説もあります。)

犯行を自供したとして起訴されましたが、本人は裁判が始まると一転して犯行を否認。 拷問によって自供を誘導されたと主張しました。

供述調書のみで物証が乏しく、現在ならば公判を維持できない状況でしたが、当時は自白が重要視された時代・・・裁判所は有罪・無期懲役を言い渡し、上告は全て棄却され刑が確定。

現場に残された足跡が彼のものとは違うなど、今にして考えれば冤罪の可能性が高いこの事件・・・実際、収監後5年で (恩赦によって) 釈放されたことからも、司法当局がそれを認識していたフシが伺えます。

しかしこの男、こんな目にあっても性癖は治らなかったようで・・・。

事件から25年後、彼は再び痴漢で逮捕され、新聞紙上を賑わせたのです。

             ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-池田亀太郎

たとえ前述の事件が冤罪であったとしても、これでは広辞苑にまで載るような 「出歯亀」 というありがたくない俗称を残しても仕方ないかもしれません。

そしてこの言葉に迷惑を被った(?)方が、1人いらっしゃいます。

ほぼ同時期に活躍した山形県生まれの洋画家・池田亀太郎氏。

叙勲まで受けた名士であったのに、たまたま同姓同名・・・自分の名前が痴漢の犯人として新聞紙上に踊ったのを目にした時は、さぞ不愉快だったことでしょうネ。

それにしても、60歳過ぎて治らぬ痴漢癖。

「性犯罪は再犯率が高い」・・・この傾向は、昔から変わらないようです。うー


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10427997375.html?frm=themeより引用させて頂いております。