接 客 <番外編>

先日の拙ブログで居酒屋の信じられない顧客対応を取り上げましたが、話のついでに過去最悪(最強?)の体験談をご披露しましょう。


あれは今から35年程前。

私が大学1年生の夏のことでした。


カンカン照りの猛暑の中、野球部の練習が終わってクタクタに疲れた私は、下宿の帰る前の夕食はスタミナをつけようと肉料理を食べさせてくれる店に入りました。


時々行くその店は、店員とも顔馴染み。 

「おっ、いらっしゃい。 今日は暑かったねェ~。」

なんておかみさんに声をかけられつつ、いつものカウンター席に腰をおろして、「すみません。 焼肉定食ください。」 とオーダー。


10分程すると、ジュ~ジュ~音を立てながら運ばれてきました。


「いただきま~す!」と割り箸を手にするや否や、ガッつく私。


ひとしきり焼肉とご飯をくちに運び、味噌汁のお椀に手をかけたその時でした。


(んっ?)


何かが味噌汁の中でうごめいているではありませんか。


よ~く見ると、それは 『カマドウマ』 でした。

あっ、皆さんは、『カマドウマ』 ってご存じですか?

最近ではすっかり見かけなくなりましたが、ワタは画子供の頃には台所の片隅でジッとしていた、コオロギの親戚みたいな虫なんですが・・・。

早い話が、こんなヤツです。(

         ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草

コイツが味噌汁の中のワカメに絡まってもがいていたんです。驚き顔 ウソッ

さすがの私も驚いて 「ちょっと、おかみさん。 こ、これ・・・。」 とお椀を手に持って、カウンターの中にいたおかみさんに見せたんです。 すると彼女は、 

「あっ、ごめんごめん!」


と言ってお椀の中のカマドウマを指でつまむと、それを足元のゴミ箱にポイッ。

そして何事もなかったように仕事を続けたんです。


(えっ? えっ?)


あまりの平然というか堂々とした振る舞いに、田舎者の私は声も出ず。

両隣で食べていた他の客もただ唖然とするばかり。


結局私は味噌汁の交換も言い出せず、さりとて腹ペコで残すのももったいなくて・・・イナゴの佃煮を頭に描きつつ、その味噌汁を飲み干してしまいました。


完食してレジでお金を払う時も、そのおかみさんは 「はいっ、680円!」 としっかり定価を取りました。


思えば私、あの時からオバサンに頭が上がらなくなったかも・・・。うー


えっ、当然二度とその店には行かなかったんだろうって?


いえ、その後も通い続けましたョ。

だって下宿の近くで焼肉食べられる店は、そこだけだったんですもの。


いわゆる寡占企業の強さってやつでしょうか。

古き良き(?)時代のお話しでした。




               ペタしてね



こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11151289688.html?frm=themeより引用させて頂いております。