接 客 < 上 >


先日、取引先のA社長と夕食を共にする機会がありました。


わざわざA社長が弊社の事務所を訪れて下さったので 「今日は私がご馳走しますョ。」 と、近場に新規開店したばかりの某居酒屋チェーン店に行くことに。


開店直後の早い時間に入ったのでお客さんはまだ誰もおらず、店内は静か。


とても寒かったその日、A社長はいきなり熱燗。 

私は飲めないのでウーロン茶を3,4品の料理と共にオーダーしました。


「今日は寒い中、来ていただいてありがとうございました。 じゃあ、乾杯!」


と言って猪口と湯飲み茶碗をコツンと突合せて、一口・・・と、A社長が


「あれっ?」


と怪訝そうな顔をするのです。


「全然日本酒の味がしないゾ。 寒くてオレの舌が麻痺してるのかなァ?」


「えっ、そんなバカな・・・ちょっと、一口いいですか?」


と私も口をつけたのですが、全く酒の匂いも味もしません。

というか、どう考えてもただのお湯。


「これ、絶対に日本酒じゃないですョ。 お~い、すみませ~ん!」


先程オーダーを取った若い男性店員を呼んで、中身を確認するよう頼みました。

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-徳利

そして2,3分後、彼が新しい徳利を持って私らのところにやってきて、にこやかにこう言ったのです。


「すみません、先程お持ちしたのは日本酒ではなくて、熱燗機の中に残っていた〝洗浄液〟だったようです。 今度のは大丈夫ですから。」


(おい、お客にそんなもの飲ませたのかョ!)


と怒鳴りたいところを、A社長の手前辛うじて喉元で抑えた私でしたが、そんなことを知ってか知らずか、若い店員はスタスタと店の奥に消えていきました。


「いやァ、ナベちゃん。 なかなか面白い店だねぇ。

おっ、今度はちゃんと日本酒みたいだョ。」


お猪口を手に、A社長は私を気遣ってか笑って納めてくれました。


その後1時間ほど談笑して、「じゃあ、俺は帰るワ。 今日はお言葉に甘えてご馳走になります。」 と駅に向かうA社長を店先で見送りましたが、私は顔を潰された形で腹の虫が収まりません。


店内に戻って会計する際、先程の男性店員を手招きして問い質します。


「あのさァ、キミはさっき 『洗浄液だった』 って言ったけど、そんな簡単な応対でいいのかい? だいたい洗浄液って有害じゃないのか?」


「いえ、そんなことはないと思いますが・・・。」 平然とそう答える彼。


余程 「店長を呼べ!」 と言おうかと思いましたが、店内は大分混んできており誰が見ているか分かりませんから、そこまではしませんでした。


しかし帰宅後、サービス業に従事する者としてはどうしてもその対応に納得できず、そのチェーン店本部にメールで事の詳細を告げ、「こういう場合は店長なり責任者が出てきて、すぐにお客様に詫びるのが適切では?」 等の改善を促しました。


なぜなら、この大手居酒屋チェーン店の創業者は私の尊敬する人物であり、社員教育に熱心なことを知っていたから。


果たせるかな、翌日午前中に担当エリアマネージャーなる人物からメールが返信されてきましたが・・・その内容には驚かされました。


                   ・・・・・To be continued!



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10850861374.html?frm=themeより引用させて頂いております。