新社会人に捧ぐ <しょっぱいコーヒー・上>

今日から、新年度。

新社会人としてスタートするフレッシュマンの皆さん、おめでとうございます。


未曾有の就職難と大震災を乗り越えて入社されたのですから、是非頑張って下さい。

そんな皆さんに、私の若き日の体験談をささやかながらエールとして送らせていただきます。


          ◇     ◇     ◇     ◇


それは、私が某損保会社に入社して2年目のことでした。

当時、世界的に有名なホテル・チェーンが東京に新しいホテルを建設することになり、私の勤務先が同ホテル日本法人の主要株主になっていました。

そんな中、いつものように出勤して日経産業新聞(自腹!)を読んでいたところ、「メンテナンス関係のN社が新しい機械を開発した」という囲み記事が目に入ったのです。

調べてみると、N社・・・業界では後発組の様子。

そこで、ある考えが頭に浮かんだのです。ひらめき電球

午後一番に私はアポなしでN社の本部に赴き、受付の女性に名刺を出すなり言いました。

「すみません、営業の最高責任者にお会いしたいんですが・・・。」

今から考えれば何という無鉄砲な訪問!

でも当時の私は、そんなことを考えられるレベルではなかったんです。

「はぁ・・・?」 と首を傾げながらも受付嬢が取り次いで下さり・・・奥から出てこられたのは、私の父親と同年代に見える常務取締役営業本部長のS氏でした。

「一体何のご用件で?」 と、私を見つめながら訝しげに口を開いたS常務。

そりゃそうですょね。 アポなしで営業トップと会いたい・・・って言って来たのが、名刺には何の肩書きも書かれていないヒラ社員なんですから。うー

               ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-高層ビル


私は受付の前で立ったまま、今朝の新聞で貴社の新製品の記事を読んだ事、新しいホテル建設と自分の会社の関係を説明した後、こう言ったのです。

「私としては、是非御社の新製品をこのホテルに納入できるようお手伝いをしたいのですが、いかがですか?」

それまでいつ追い返そうかと考えていた (らしい・・・後に本人・談) S常務の顔がみるみる紅潮してきまして・・・。

「わ、渡辺さんでしたょね。 ち、ちょっと今、社長呼んできますから。 

どうぞこちらの応接でお待ち下さい。 おいキミ、コーヒーをお出しして!」

そう受付嬢に言いつけると、ソソクサと奥に消えていきました。

通された応接室でコーヒーをすすっていると、10分程して、社長さんとS常務が2人で入ってこられました。

「いやぁ、渡辺さん・・・わざわざ弊社の件でお越しいただき恐縮です。

そのお話、弊社としては是非勧めていただきたく、よろしくお願いします。」

さっきまでとは大違いの応対ですこと。あせあせ 

あらためて提案内容を聞いていただいた上で、社長さんが切り出しました。

「で、渡辺さん。 あなたにご協力いただく条件は何ですか?」

「それは・・・もし御社の新製品の納入が決まったら、御社の現在かけていらっしゃる保険、たとえば自動車保険を、弊社に切り替えていただきたいのですが。」

N社とすれば新たな負担が不要。 単に契約先を切り替えればいいだけですから、悪い条件ではないはず。

聞けばN社の自動車保険料・・・私の新規ノルマ1年分に匹敵する大口契約! 

私も目の色が変わりました。


「では、今後ともよろしくお願い致します。」 

・・・受付嬢に首を傾げられてから約1時間後、私は社長・S常務の2人に深々と頭を下げていただきながら、N社を後にしたのです。

「よっしゃあ、一丁やったるでェ!」 メラメラ

               ・・・To be continued!



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                               (※写真と記事内容は一切関係ありません)



こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10743123070.html?frm=themeより引用させて頂いております。