母の教え

2009-09-08 11:11:11
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今月に入って、猫田勝敏氏やミュンヘン五輪の記事を書いてきましたが、偶然にも月刊 『致知』 10月号に、同オリンピックで全日本男子バレーボールチーム監督として金メダルをもたらした、松平康隆氏のインタビュー記事が掲載されていました。

「金メダルを獲る!」と公言して、見事それを成し遂げた名将の背景には、盲目の母から叩き込まれた〝3つの教え〟があったとのこと。

以下に要約・抜粋にてご紹介させていただきます。


          ◇     ◇     ◇     ◇

私の母は娘盛りの16歳の時に銭湯で細菌に感染し、一夜にして目が見えなくなってしまいました。

縁あって父と結婚し、私を生んだのが昭和5年。 前年に世界大恐慌があり、当時は餓死者が出るほどの困窮の極みだったのです。

そんな中で一念発起し母は、女性がしごとを持つことが考えられない時代に骨瓶を焼く会社を設立したんです。

鹿児島の女性でしたし、強い女性だったことは確かです。

その母が私に繰り返し教えたことが3つあります。

まず一つが、「負けてたまるかと静かに自分に言いなさい。」

人間はどんなに強そうに見える人にも弱い部分がある。 

怠惰であったり、妥協でしたり、みんな己に対する甘さを持っているわけです。

だから常に自分自身を叱咤激励し、己に打ち克つことが人生では大切だと、そういう実感が障害と共に生きた母にはあったのでしょう。

二つ目は、「男は語尾をはっきりしろ。」

母は目が見えませんでしたから、言葉ではっきり伝えるということが実生活でも非常に大切なことでした。

欲しいのか、欲しくないのか。 するのか、しないのかをはっきり宣言する。

そして男は一度口にしたら絶対にブレてはいけないと

チームを率いる監督も、二言があったら選手は絶対についてきません。

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-松平康隆


そして三つ目は、「卑怯なことはするな。」

小学校四年生の時、私は週に2回お習字を習いに行かされていたんですが、それが嫌でね。 近所の子供たちは毎日野球をやっているから、自分もやりたいわけです。

ある時ふと、「そうか、おふくろは目が見えないから、習字道具ではなくバットとグラブを持って出かけても分からないや。」と思いつき、「お習字に行ってきます」 と出かけて野球をやって帰ってきていたのですが・・・ある日、家に帰ったらお習字の先生がいるんですよ。

もう母が泣いて怒るわけです。 

「康隆! おまえは目明きだ。 目が見えるものが見えない者の弱みにつけ込んて騙すとは、男として最低だ! 男は卑怯なことはするな!」

これには参りました。 自分としては全然悪気のない嘘だったんですが、確かに目の見えない母を騙していたんだなと思って、金輪際、人の弱みにつけ込むようなことはしまいと心に誓いました。

後にスポーツの道に進んでも、「卑怯なことをして勝つことは絶対にしない」 と決めましたし、それは選手にも幾度となく言ってきたことです。

今は友達のようなお母さん、優しいお母さん、物分かりのいいお母さんなんて母親が増えたから、子供たちがどんどんダメになっていくんです。

うちのオフクロは怖い、うるさいと思われていても、死んだ後で

「ああ、母の言っていたことは正しかった」

「母の生き方は偉かった」

と心から手を合わせられればいいんです。

そういう教育をすることが、本当の意味で 「人を育てる」 ということになるのではないかと私は思います。

          ◇     ◇     ◇     ◇

〝子供に後で感謝される育て方をする〟・・・お母さんだけでなく、父親も耳を傾けるべき意見ですょネ。


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10335348164.html?frm=themeより引用させて頂いております。