源さん

〝源さん〟といっても、パチンコ 『大工さんの源さん』 の話ではありません。

私が社会人になった頃は、駅の出入り口や繁華街の道端に靴磨きのおじさんやおばさんがチョコンと座っていて、ビジネスマンが新聞を読みながら磨いてもらっている風景がよく見られました。

最近は全くと言っていいほど街角で靴磨き職人の姿を見なくなりましたが、かわりに店舗を構えた 「靴磨きショップ」 が徐々に増えているとのこと・・・これも時代の流れかもしれません。

その業界で、〝日本一忙しい靴磨き〟といわれ、同業者からも神様の如く崇められている方がいらっしゃるのですが・・・その方の名は、

井上 源太郎 さん

通称〝源さん〟(または源ちゃん)と呼ばれている名人です。


1945年に茨城の防空壕の中で生まれた井上さんは、子供の頃から手先が器用だったそうで、将来は芸大の彫刻科に進学する夢を持っていたとか。

しかし両親は東京大空襲で営んでいた呉服屋を全焼したためその夢は叶わず、高校卒業後父親の事業を手伝うものの破綻。

家を飛び出した井上さんは、友人の紹介で山王ホテルにボーイとして雇われ、そこで米軍将校から靴磨きを頼まれたことが運命を変えることになります。

この将校からコツを教わり、また銀座の名人からも指導を受けた井上さんは、その腕を見込まれて山王ホテル近くにあった東京ヒルトン (後のキャピトル東急ホテル) の支配人にスカウトされ、地下3階に自分の店を持つことに。

               ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-井上源太郎

最初は目立たない場所に店を構えたためにお客さんが来なかったそうですが、徐々に口コミでその評判が広がり、各界の著名人・有名人がこぞって源さんに靴磨きを頼むようになったそうです。

かつてはオードリー・ヘプバーンも感激し、またフリオ・イグレシアス、マイケル・ジャクソン、そしてあのウラディミール・ホロヴィッツが、鏡のように磨かれた出来栄えに感動して源さんを抱きしめたんだそうな。驚き顔 ウラヤマシイ~

これだけの有名人にハグされた日本人なんて、源さんしかいないんじゃないですかネ?

また小泉元首相も、SPを従えてよく店にやってきたそうです。

他では絶対に真似できない素晴らしい仕上がり・・・その域に達するまでには、源さん自身のあくなき探究心や努力があったのです。

靴を知るために、時には30万円以上する高級品を惜しげもなく購入し、買い付けに何度もヨーロッパまで足を運ぶ。 

大学生に頼んで各メーカーの靴クリーム成分を分析してもらったり、更には外国人のお客様に対応できるよう独学で英語も学び、今ではペラペラだとか。

「プロだからね、それくらい当然だョ。」

あっさり口にする源さん・・・カッコ良すぎます。

聞けば、奥さんは25歳も下だとか。 

やっぱり腕のいい職人さんって、モテるんですねェ。

キャピトル東急ホテルが閉館となり、現在はホテルオークラ東京・1階アーケード街の一角に、源さんのお店・「SHOE SHINE」 は移転しています。

ビジネスマンは足元を見られます・・・まもなく新年度、気分一新でスタートを切るために、源さんに靴をピッカピカピカピカに磨いてもらうのは如何でしょうか?

料金は1足1,000円~くらいとそれ程高くないそうですし、婦人靴でもOK。

(※営業時間は10~18時、土・日・祝は休みだそうです。)

でも日本一の靴磨き職人に頼むんですから、(バーゲンで買った) 安い靴なんか持ち込まないように! うー



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10406294612.html?frm=themeより引用させて頂いております。