献 身 <下>

2011-02-14 07:07:07
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告別式から3日後の夜遅く、ご長男から私の携帯に電話が入りました。


(何かご葬儀に不手際でもあったのだろうか・・・) そんな不安を感じつつ電話に出ると、受話器の向こうから、


「社長・・・今さっき、今度は母が亡くなってしまいました。」


「えっ!?」 


「父の告別式が終わった直後に、こんなお電話をするとは思いもしませんでしたが・・・また、よろしくお願いします。 是非父の葬儀と同じようにしてあげてください。」


憔悴しきった声で話すご長男に、私は 「はい、分かりました。」 としか申し上げることはできませんでした。


実はAさん、看護師でいらっしゃいました。

勤務されていた病院にご主人が胃潰瘍で入院されたことがキッカケで知り合い、ご結婚されたとのこと。


ご長男が生まれてから 「司法試験に挑戦したい」 と一念発起、勤務先を退職したご主人に一言も文句を言わず働き続け、家計を支えたのはAさんだったそうです。

約40年に渡り看護師の仕事を続けられ、勲章も授与されたAさん・・・元プロとしてご主人の闘病生活を支え続け、葬儀の段取りもキッチリと整えられました。


葬儀が無事終わったことを確かめるまで頑張り、そして愛するご主人を追いかけるが如く僅か3日後に逝かれたAさん。

これぞ〝献身〟・・・究極の夫唱婦随と申せましょうか。

           ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-空

通夜・告別式の2日間、電話をいただいてご相談をお受けした日のAさんのお姿を思い出し、何度となく涙を堪えることができなかった私。


ご葬儀の際、会葬者にお配りした礼状には、私からのご提案で次の一文を加えさせていただきました。

〝これから 主人の待つ天国へ まいります〟

1週間に2度、ご両親とのお別れをしなければならなかったご長男の心中は察するに余りありますが・・・Aさんご夫妻の絆を思う時、私の胸は今も熱いものがこみ上げてくるのです。




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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10704538527.html?frm=themeより引用させて頂いております。