解 任

2009-09-22 07:07:07
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今から27年前の今日・1982年9月22日・・・とある超有名企業の会議室で社長が発した一言が、大変な話題となりました。 その言葉とは、

〝なぜだ?〟

もし流行語大賞がこの年から創設されていれば(※実際には1984年から)、大賞受賞は間違いなしだったであろうこの名ゼリフ・・・40代以上の方なら殆どの方が覚えていらっしゃると思います。

老舗百貨店・三越のワンマン社長・岡田茂氏が、同社取締役会で〝16対0〟の満場一致で解任させられた瞬間に発せられた叫びでした。

慶應義塾大学を卒業して三越に入社した岡田氏は、銀座店長時代に売上を伸ばして松田社長に気に入られたものの、当時から公私混同ぶりが取り沙汰されていたようです。

しかし松田氏の後任社長に就任するや、そのワンマンぶりは留まるところを知らず・・・反体制派の人材を次々粛清したばかりか、自らの愛人・竹久みちを納入業者として重用。 


あまりのご乱行ぶりに危機感を募らせた三井グループの幹部が中心となって 「岡田おろし」 が密かに計画されたといいます。 

そして 「古代ペルシャ秘宝展」 の展示物が殆どニセモノであることが発覚した約1ヶ月後、腹心の杉田専務から突然解任動議が出され、満場一致で社長解任が決議されたのです。


この劇的な展開は、コミック 『課長 島耕作』 にほぼ同様の設定場面があり、三越事件をダブらせては何度も読み返したものです

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-三越

この包装紙でくるんでさえあれば、中身は二の次で 「一流の贈り物」 と世間に認知されていた程の〝三越ブランド〟。

かつてお中元やお歳暮発送のバイトをしていた時、この一流紙(?)で何万個も包装した私は、このニュースを大変複雑な思いで見たものです。

また、ちょうど私が社会人になって間もない頃の出来事・・・社長の権力の強大さと、その地位も絶対的なものではなく、合法的に剥奪される可能性があることを学びました。

奢れる者は久しからず。

解任後しばらくして岡田・竹久両名は相次いで特別背任の容疑で逮捕され、岡田氏は有罪判決を受けた後上告係争中に死去。 

そして竹久女史も、つい先日病死したという報道がありました。

いかな大企業といえども、トップ一人の舵取りを間違えればその巨体も簡単に傾くことをまざまざと見せつけた騒動でしたが、かつてのライバル・伊勢丹と手を組んだ現在の三越を見て、岡田社長は草葉の陰でこう呟いているのかも・・・。


 〝なぜだ!〟うー


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10310298907.html?frm=themeより引用させて頂いております。