詐欺ビジネス

2009-11-11 07:07:07
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整形後の顔写真が大々的に報じられ、(これは逮捕が近いかも。) と思っていましたが・・・遂に英国人女性死体遺棄事件の市橋容疑者が逮捕されました。

被害者家族の無念が多少なりとも晴れたことは、日本国民としてもホッとするところです。

しかし 「逮捕されてうれしい」 と涙声で父親・ホーカー氏がインタビューに答える一方で、市橋容疑者の両親が他人事の如く冷静に記者会見に応じる画像を見せられると・・・何ともやり切れないというか、腹立たしい思いを抱いたのは、私だけなのでしょうか?

リンゼイ・アン・ホーカーさんのご冥福を、あらためてお祈り致します。

          ◆     ◆     ◆     ◆

閑話休題。

世間に〝オレオレ詐欺〟という言葉が定着(?)したのは、2003年頃のこと。

それまで実家に電話する時は、私も 「あっ、オレオレ。」 って言っていたのですが、この事件のおかげでイチイチ名前を口にするようになりました。

手口の変化から現在では〝振り込め詐欺〟と呼ばれていますが、これだけマスコミ等で事件の報道がなされ、金融機関の窓口で注意を呼びかけているにもかかわらず、被害は一向に減少していません。

全国での被害総額は毎年250億円を超え、今年も9月末までで72億円超。

手口が巧妙化しているとはいえ、どうして人々は騙され続けてしまうのか?

そんな疑問に対して明確な答えが見い出せないままの私は、最近こんな本を書店で見つけました。

 『 職業 “振り込め詐欺” 』

実際にこの詐欺に関わった人物を追跡取材したルポで、かつてNHKスペシャルとして放送された番組を書籍化したものだそうですが・・・私はその番組を見ていなかったこともあり、読んでみることにしました。

          ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-振り込め詐欺

所詮 「善意」 は 「悪意」 に勝てないのか?・・・正直、この知能犯罪のカラクリには驚かされました。

実際に存在する想定問答マニュアル、他人名義の携帯や銀行口座、「出し子」 の人材(?)募集等々・・・世の中には深い闇が実在していることがよく分かります。

「おかわり」 という〝隠語〟があることも知りました。

これ、1回被害に遭った人を、その人の良さにつけ込んでもう一度ハメることなんですが・・・どうして被害者は、一度振り込んだ後に子供と連絡を取らないんだろう? と、暗然とした気持ちになります。

ひとつ言えることは、この犯罪に手を染める者は非常に頭がいいという事。

「出し子」 のような実行犯は他人にやらせ、自分は絶対に身分も顔も明かさないシステムと組織の構築・・・並みのアタマじゃできない芸当ですし、その時々の時事ネタを利用することからも、常にニュースを勉強しているようですし。

人も羨やむような高学歴を持ちながら、なぜ犯罪に走るのか?

それは、「金が全て。 地味なサラリーマン生活なんてバカらしい。」・・・自分さえ儲かれば他人のことは関係ない、という利己主義が根本にあるようです。

そして、この〝詐欺ビジネス〟に手を染めることに全く罪悪感がない、もしくは多少あってもマヒしていく若者の理解し難い思考回路。

様々な個別事情があるとはいえ、私は昨今の道徳が欠如した教育や、ホリエモン騒動前後から定着した〝(誤った)利益至上主義〟の浸透が、この犯罪を生み出す大きな要因であるように感じるのです。

残念ながら、今それを論じたところで犯罪をすぐに抑止できません。

とにかく家族でコミュニケーションを取り合い、本人と連絡を取り直すなど落ち着いた対応を心がけるしか被害を防ぐ手立てはないようです。

「こんな犯罪に使える優秀な頭脳があるなら、なぜそれを真っ当な仕事に使わないんだろう?」

常々私が思うことなんですが・・・今回この本を読んで、ふと思ったことが。

犯人たちは自分が捕まらないために、それこそ全身全霊を傾けて悪知恵を働かせていますが・・・彼らを批判する私は、普段それ程までに真剣に知恵を絞っているのだろうか? と。

犯人たちに負けたような気持ちになった事が、我ながら情けない。うー


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10383370523.html?frm=themeより引用させて頂いております。