酋 長

「アメリカ・インディアンで知っている人物は?」 と聞かれたら、おそらく多くの方がこの名をあげることでしょう。

  ジェロニモ

 (Geronimo

今日は、アパッチ族の英雄である彼の命日にあたります。

私達が映画の西部劇から受けるインディアンのイメージは、主役の白人達に抵抗し頭の皮を剥ぐ残忍な悪役で、ジェロニモはそれを代表するアンチ・ヒーローといったところですが、実態はかなり違っていたようです。

ジェロニモ(本名:ゴヤスレイ)は1829年生まれ。

祖父はかつてネドニ・アパッチ族の酋長でしたが、やがて他部族の女性と結婚したため、ジェロニモは酋長相続権を失いました。

ですから映画では酋長として描かれていますが、実際は酋長ではなかったのです。

ミンブレス・アパッチ族で山岳戦士として厳しい訓練を積んでいたジェロニモは、17歳で結婚し3人の子供に恵まれた陽気な人気者でした。

メキシコ州に遠征しては、夜陰に乗じて牧場からウマや牛を略奪することで生計を立てていた彼らでしたが、それに業を煮やしたメキシコ軍は一計を案じ、アパッチ族をおびき出して老人や女・子供を含め130人を殺害し90人を捕虜にします。

この騙まし討ちで家族を全て失ったジェロニモは、復習の鬼と化しました。

             ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-Geronimo

他部族にも声をかけ、精鋭部隊を率いた彼はメキシコ軍守備隊を襲いたちまち殲滅。 彼らはメキシコ軍兵士の頭の皮を剥いだのですが、実はこれは復讐のひとつでした。

というのは、元々メキシコ側がインディアンの頭の皮1枚につき男で100ペソ、女なら50ペソなどと懸賞金をかけていたからなのです。

そしてこの時銃弾の雨の中をナイフを手に怒り狂ったように戦う姿を見たメキシコ兵士が思わず 「ジェロニモ!」 と叫んだことから、以後彼はそう呼ばれ畏れられるようになりました。

メキシコ及びアメリカ合衆国連合軍はジェロニモ掃討を試みますが、土地勘があり若い頃からレンジャー部隊顔負けの厳しい訓練を重ねた彼らに翻弄されっ放し。


5,000人もの白人部隊を投入しても、ジェロニモ率いる精鋭部隊38名を捕まえることすらできなかったのです。


そして30年以上にも及ぶ戦いの末、1886年にジェロニモは家族が収監されているフロリダに行くことを条件に投降。


しかしアメリカ軍は彼に家族を引き合わせることはせず、1909年2月17日に79歳で故郷から遥か離れたオクラホマのシル砦で79年の生涯に幕を降ろしました。


白人からは憎きインディアンの酋長に見えたのでしょうが、インディアンからすればジェロニモは金鉱の採掘に邪魔になった自分達を迫害する身勝手な白人達を苦しめた英雄であり、史上最強の戦士だったわけです。


年老いた頃とはいえ、その精悍な風貌と鋭い眼光が、それを証明しているように私には思えるのですが・・・。


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11088219905.html?frm=themeより引用させて頂いております。