防 人

2009-11-17 07:07:07
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災害救助や札幌の雪祭り、そして憲法改正論議になると必ずその名が出てくる 「自衛隊」。

安保条約によって米軍の大きな庇護があるとはいえ、基本的に国防は自国で行うのが原則。 その意味では、日本国民の生命・財産を守ってくれるのは〝現代の防人(さきもり)〟=自衛隊なのですが・・・私たち一般人は、どれくらい自衛隊の実態を知っているのでしょうか?

意外とマスメディアを通してのイメージのみで捉えているだけかもしれません。

最近でも給油等のPKO活動存続の是非に関して、政権交代により議論が再燃していますが、こういう問題を考える時、もっと自衛隊の実情を知るべきではないか?・・・そう思っているところに、最近2冊の本が出版されました。

まず1冊目は、『陸上自衛隊の素顔』

            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-自衛隊

著者は、元自衛隊に在籍していた軍事アナリスト、小川勝久氏。

総勢24万人(!)、そのうち陸上自衛隊員は15万5千人 (内7千人が即応予備自衛官) という、国家最大の公務員集団たる自衛隊。

本書では、隊員たちでさえ逃げ出したくなる壮絶な訓練の日々や、ゲリ・コマ(ゲリラ・コマンド)対処等の特殊訓練、また一方では音楽隊の活動など・・・普段私たち一般人が知り得ない、隊員たちの普段の職務・生活ぶりが紹介されています。


著者が身内出身ゆえ、好意的な表現に終始していましたが・・・一読して感じた事は、(PKO活動等で一部海外の戦地に赴くことがあったとはいえ) 殆ど実戦がなく、また今後も当面それが予期されていない中で、日々厳しい訓練に耐え続ける隊員たちのストレスは相当強いのではないだろうか?・・・ということでした。

そして、もう一冊・・・『自衛隊という密室』

          ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-自衛隊という密室

こちらの著者は、過去にサラ金の武富士のルボなどで話題となった、気鋭のジャーナリスト・三宅勝久氏。

自衛隊内で蔓延する暴力行為やイジメの実態を、隊員やその家族からの証言等を元に掘り起こしていますが・・・仮に多少の誇張があったとしても、驚くべきは自衛隊員の自殺者数。


なんと毎年90人前後が自らの命を絶っているというのです。 


海外派遣では殆ど死者が出ていないのに、一般社会と比較して突出している自殺率。

しかもそれが恒常化しているところに、私が感じた隊員たちのストレスの強さが表れている気がしますし、さらに事件を含めたそれらの事実が殆ど公表されることのない隠蔽体質が、旧日本軍から続く〝悪しきDNA〟といえそうです。


そもそも私が最初に国防問題を意識するようになったのは、青森在住時のことでした。

現地財界主催のセミナーに出席した際、ゲスト講師として自衛隊幹部の方が来られ、一枚の地図をプロジェクターで投影したのです。

それは、こういうものでした。(

      
          ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-逆さ日本地図

ご覧の通り、日本列島を逆さまにしたものなんですが・・・これを見せながら、講師はこう仰ったのです。

「これを見てどう思われますか? 

普通の地図と違い中国大陸や朝鮮半島からの目線で見ると、日本列島は距離が近く、またどこからでも攻撃・侵略しやすい地形に見えませんか?」

その言葉を耳にした時の、ドキッとした感覚が忘れられません。

日本の喉元にナイフを突きつけるような位置にある国々・・・

◆ 北朝鮮 ・・・ 陸上兵力は日本の7倍近い95万人を擁し、どんな行動に

           出るか予測不能の国。

◆ 中  国 ・・・ 陸上兵力160万人(!)。 ここ数年国防費は2ケタで伸び

           続け、年間予算では日本の防衛費を凌駕する超大国。

これに加えてロシア・・・これらの核保有国が日本海を挟んで対峙する中、我が国は最新鋭装備を持ち、戦闘能力は世界第2位という説があるとはいうものの、国民1,000人を自衛官1人で守っている現状なのです。

果たしてこの状況下で、我が国(自衛隊)は国土と国民を外敵から完全に守ることができるのでしょうか?

国民が安心できる国防体制を構築するためには、


① まず自衛隊が〝装備は近代化していても、旧日本軍を引きずったまま〟

   の(隠蔽・いじめ)体質を変え、開かれた組織へと脱皮すること。

② それにより、私たちが自衛隊に関してもっと理解を深め、有事の際に国

   の生命・財産を守ってくれる隊員たちに敬意を払える・・・そういう信頼関係

   を構築すること。


・・・これが必要最低条件だと思うのですが、いかがでしょう?



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10368759987.html?frm=themeより引用させて頂いております。