難工事

2009-06-05 07:07:07
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日本には数多くの観光名所がありますが、私にはどうしても一度は行ってみたい場所があるんです。

生まれ故郷・長野から遠くない場所なのに、未だ一度も見ていない「絶景」・・・それは

〝黒四ダム〟

戦後復興期に更なる電力確保を目指した関西電力・太田垣士郎社長の決断により、当時の同社年間電気料収入の半分・資本金の5倍にあたる513億円の巨費を投じ、1956年から建設が開始されたアーチ式ダム。

当時の最先端技術を結集し、鹿島建設・熊谷組など日本を代表するゼネコン5社が工事を分割して請負った国家的プロジェクトは、延べ1,000万人の作業員が投入され、殉職者171名(!)を出すという未曾有の難事業でしたが、7年の歳月をかけて完成。

1963年の今日・6月5日に、落成式が行われたのです。

           ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-黒部ダム

高さ186m、貯水量はタンカー1,000隻分にあたる約2億㎥。 同発電所の発電量は30万戸の年間消費電力が賄える約10億kWhにのぼり、現在のおいてもその指標の殆どが日本一の巨大ダムとして、その威容を誇っています。

このダム工事の過酷さは、小学生の頃に読んだ本で私は初めて知ったのですが、なんといってもそれを余すことなく伝えたのは、映画 『黒部の太陽』 (1968年公開) でしょう。

石原裕次郎氏が、当時の日本映画界に厳として存在した 「五社協定」 に反発。

自ら石原プロを立ち上げ三船敏郎氏と組んで撮影されたこの映画は、まさに自らの命と社運を賭けた作品でした。

           ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-黒部の太陽

この映画の圧巻シーンは、関電トンネル掘削工事現場の再現でした。

熊谷組の工場敷地内に鉄骨を組み、岩石は黒部から本物を取り寄せて実物大のトンネルを作り上げ、420トンの水を一気に流し込むというロケでは、想定と違って水が突然一気に流れ出し、石原氏は猛烈な水圧によって失神・・・親指を骨折するという、凄まじい現場となったそうです。

後に完成した映画をご覧になられた皇太子殿下 (現・天皇陛下) から、「どういう風に撮影されたのですか?」 と尋ねられた石原氏が、

「あれは本物の事故を撮ったんです。」

と答えた、というエピソードが残されています。

石原氏自身が 「生涯で最高の出来栄え」 と評したこの映画・・・公開当時は大ヒットしたのですが、複雑な権利関係や石原氏本人の 「この映画は巨大スクリーンで観て欲しい」 という意向等により、現在に至ってもDVD化されておらず、鑑賞する機会が殆どないことは本当に残念です。泣き1 (今年4月には地元・黒部市で上映会が行われたようですが・・・。)


さて、黒四ダムでは今年も6月26日から 「観光放水」 が始まるとか。

毎秒10トン・10㎥もの水が放たれる様子は、壮観の一語に尽きるでしょう。

その映像をご覧いただけます。(


この放水、凄じい水圧でダム下の地形を壊さないよう、わざと霧状にしているそうですが・・・映像だけでも、体温が下がるような涼しさを感じますょネ。

あぁ、早く実物を見たい!笑3


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10227689326.html?frm=themeより引用させて頂いております。