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今では何でもネット通販で欲しい物が楽々手に入る時代ですが、こと本やCDに関してはショップに足を運んで直接手に取るのが好きな私。
それは何故かというと、思いがけない作品や録音に出会うことがあるからなのですが・・・つい先日、前例のない大量のCDを衝動買いしてしまいました。
行きつけのCDショップに久々に入った私は、特にお目当てがあるわけでなく、店内をフラフラ・・・すると棚の上に、マリア・カラスの顔写真が入ったひときわ大きな箱が。
9月に拙ブログで彼女を取り上げたこともあって、近づいてみると・・・新CDの販促アイテムかと思ったら、なんとプライスシールが張ってある売り物。
手に取ってみたら、ベルディ、プッチーニ、ロッシーニ、ベリーニ、ドニゼッティらのオペラが25曲も収められている、カラスの全集じゃ~ございませんか!
そしてもっと驚いたのが、そのお値段。
何とCD52枚組みで、6,710円。 ウッソ~
恥ずかしながら、私はこのボックスを持ってカウンターに行き、「あの~・・・これ〝0〟がひとつ足りないんじゃないですか?」 と確認してしまいました。
そうしたら若い女性店員がニッコリして一言、「いいえ、間違いないですョ」。
(こ、これは神様から自分への、クリスマス・プレゼントだっ!)
中身の確認などせずに、思わずそのまま購入した次第。
写真をご覧になれば、クッションみたいな大きいボックスだってことがお分かりいただけると思います。
帰宅して中身を確認すると、1949~57年という全盛時代の録音。
彼女の18番といわれる 『椿姫』 や 『ノルマ』 もしっかり収録されていますし、カラヤンとの共演やパーンスタインとのライヴ録音も入っていました。
さすがに半世紀以上前の演奏ですので、モノラルだったり音質が悪いものもありますが、CD1枚130円弱・・・牛丼一杯のお値段でオペラ一曲聴けるのですから、文句は言えません。
いや、圧倒的かつ表現力豊かなカラスの歌声は、そんな時代のハンデなど超越して感動を与えてくれます。
20世紀最高の歌姫のオペラ集が、どうしてこんなに安いのか?・・・いくら輸入盤とはいえ不思議なのですが、敢えて深く考えますまい。
こういう〝出遭い〟があるから、ショップ・サーフィンは止められません。
全部聴くのに48時間以上かかる、このCD全集・・・年末・年始の我が家には、1日中オペラが流れることでしょう。
こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10684645868.html?frm=themeより引用させて頂いております。

