ERな患者たち その1



昨日のブログに書きました通り、私は退院するまでずっと救急救命センター
(ER=Emergency Room のベッドに寝かされていました。

同名のアメリカドラマがジョージ・クルーニー出演するなどして大ヒットしましたから、このアルファベット2文字は結構ご存じの方も多いと思います。

そして私が入院していた1週間余りの中で、事故や急病で運び込まれてくる患者さんたちには、そのドラマを超えるような実にユニークな方がいましたので、ご紹介したいと思います。

その1人目はAさん。

この方は私が大部屋に移された時に、私より少しだけ先に隣りのベッドに寝かされていたらしい、70代のおじいちゃんでした。

このAさんを私が横目でチラッを見ると、ずっと左手でナース・コール・ボタンを握りしめているんです。

ご存じの通り、ナース・コールは余程苦しい時や困った時に使うもの。

それを常に握りしめているのは、余程苦しいのか? なんでだろ?・・・そう不思議に思った私の疑問は、まもなく氷解しました。

Aさん、若い女性看護師と触れあいたくて、なんと10~15分おきにそれを押すんです。ダメだぁ顔

                ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-ナースコール

私が自分の場所に移ってきてすぐに彼がボタンを押してやってきたのは、男性の看護師。

するとAさん、「あっ、間違えた。 ごめんごめん」 と言って彼を返したんです。

そしたらものの10分も経たないうちに、再度コール。

今度は20歳そこそこの女性・・・するとAさんは満面の笑みで 「ごめんな、背中が痒くて・・・。」ってクルッと器用に体を横にするではありませんか?

彼女は 「いいですょ。 どこらへんですか? 痒い所は。」 と言って、一生懸命その場所を探してカイてあげようとしていたんですが・・・丁度私の方を向いたAさんの顔は満足気。


その瞬間、私は彼の真意を悟ったわけです。

その後も男性には何も頼まず、女性にはあっちが痒いだこっちが痛いだ・・・もう、やりたい放題。


でもAさんの気持ち、分からぬでもありませんでした。

私自身も入院中に迎えた53歳の誕生日には、初めて若い女性看護師に紙おむつを取り替えてもらい、お尻を拭いてもらって、思わずニンマリしちゃいましたから。あせあせ


しかし看護師さんも百戦錬磨のプロ。 すぐAさんの魂胆を見抜いたんでしょうネ。

だんだん態度が冷たくなっていきましたから。

「Aさん、さっきさすってあげたばかりでしょ? あまり甘えちゃダメですからネ。」

そして終いには、「あんまり我が儘ばかり言うと、ナースコール取り上げちゃうょ。 そうなったら本当に痛い時とか困るでしょ!」 なんて脅される始末。

さすがにそれからは、もうトイレ同行の時くらいしか押さなくなったんですが・・・翌日彼が転院する時に、私はAさんがなぜそんな行動に出たのか分かりました。

迎えに来た奥さんが、めちゃくちゃパワフルな女帝タイプだったんです。
うー

「アナタはそこに座っていなさいっ!」 と言うやベッド周辺をどんどん片づけ、やってくる医師やスタッフに大きな声で挨拶。

そして 「さぁ、アナタ。 行くわョ!」 そう命令(?)されたAさんは、俯き加減で奥さんの後をトボトボと歩き、室外に出て行きました。

・・・私も将来ああならないように気をつけようっと。あせあせ



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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11074370537.html?frm=themeより引用させて頂いております。