
告 発
正しいことをやり抜く、信念を貫くのは、かくも過酷なことなのか・・・。
昨夜NHKで放映された「たったひとりの反乱」を見ての第一感でした。
覚えている方も多いと思います。
2002年1月、BSE騒動に絡んだ雪印食品の牛肉偽装事件。
政府の補助金を不正受給しようとしたことが明るみに出て、それから3ヶ月後に同社は解散に追い込まれたのですが、その発端となったのが問題の牛肉を保管していた西宮冷蔵・水谷洋一社長の「告発」でした。
この番組はこの水谷社長の告発から現在に至るまでをドラマ化したものでした。
ドラマの合間には、主人公である水谷社長本人も出演されました。 司会者から、
「当時もし、雪印との取引額が御社のシェア10%ではなく50%だったら、告発しましたか?」
という意地悪(?)な質問に対し、
「もしそうだったら、告発したかどうかはわかりません。」
と答える水谷社長・・・実直な性格が滲み出ていました。
正義を行ったはずの水谷社長に対し、待っていたのは監督官庁の(理不尽な)営業停止命令と、得意先の取引中止でした。 おそらく水谷社長自身も全く予期せぬ事態だったのでしょう。
荷主を失った同社は、やがて電気も止められ休業に追い込まれたのです。
何という過酷な運命なのでしょう。水谷社長でなくても、「なんでや!」って言いたくなります。
西宮冷蔵が実質的に倒産したことは、過去の報道で聞いてはいたものの、その後の動向は知りませんでした。
でもこの国には、捨てる神もいるけれど、拾う神も大勢いらっしゃるようですね。
多くの方のカンパや援助を受け、西宮冷蔵は営業を再開していたのです!
倉庫の中を案内する水谷社長・・・荷物はまだピーク時の半分程だそうですが、
「必ずこの倉庫を荷物で一杯にしますョ!」
と決意を語る姿を見て、本当に安心しました。
もし水谷社長の告発がなければ・・・
その後次々と起こった食品偽装事件の数々・・・一体どれだけ露見したでしょうか? 一体どれだけの人が勇気をもって内部告発ができたでしょう?
水谷社長、貴方は間違いを間違いと思わなくなっていた日本(人)に、そのことを気づかせてくれた〝恩人〟なのです。
どうかこれからも、〝正義のシンボル〟として頑張ってください
こちらの記事はhttps://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10121812141.html?frm=themeより引用させて頂いております。

